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1. ディーゼル車の燃料噴射ポンプの整備業界における位置付けについて

 ディーゼル車の燃料噴射ポンプは燃料を高圧にして、燃料の噴射量を適正にし、適切な時期にディーゼルエンジンに圧送するものであり、これらの燃料噴射圧力、燃料噴射量及び燃料噴射時期は、ディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物及び黒煙等の排出量に大きな影響を与える。

 この燃料噴射ポンプの点検・整備及び調整には、専用のテスターと専門の技術を要するため、一般の自動車整備工場では行わず、燃料噴射ポンプ専門の事業者が委託を受けて実施している。


2. 地域のディーゼルポンプ振興会の結成について

 噴射ポンプ専門の事業者は、ほとんどが中小企業であるが、自動車の排出ガスによる公害の防止、省エネルギーという社会的責任の一端を担うという観点から、その品質保証上の技術の向上を目指して、昭和48年、九州地区に任意団体のディーゼルポンプ振興会結成を皮切りに順次関東、北海道、関西、東北、中部、信越、中国、四国の九地区に同会が結成され、昭和60年に当連合会を設立し、現在傘下会員数は214社で、燃料噴射ポンプ専門の事業者のほとんどが会員である。
3. 現在の主な活動
(1) 点検整備によるディーゼル車黒煙防止全国キャンペーンの実施

 自動車整備事業者及び自動車使用者に対して、燃料噴射ポンプの適正な保守管理等により黒煙等の排出量の削減を図るため、毎年6月の国土交通省主催の「不正改造車排除強化月間」及び環境省主催の「環境月間」、9月、10月の「自動車点検整備強化月間」に合わせ、同キャンペーンを実施し、その間で行なわれる街頭検査に協力し、ポスターの掲示及びチラシの配布を行っている。

 又上記期間中、修理入場する燃料噴射ポンプの封印箇所をチェックし自動車の使用状況のデータとして関係機関に提供している。

主催:全国ディーゼルポンプ振興会連合会





(2) ディーゼルクリーン・キャンペーンへの参加

 ディーゼル車の排出する黒煙が「目に見える自動車公害」として対策を求められている事から、国土交通省では、トラック、バス、及び乗用車の使用者、車両整備等の自動車関係事業者における黒煙低減にかかわる意識の高揚と、使用過程車のディーゼル黒煙の排出量低減を図るため、平成3年から毎年同キャンペーンを6月と10月に実施しているが、このキャンペーンに協賛団体として参加し、地方運輸局で実施する街頭検査の際に、自動車使用者に対し、チラシ、及び黒煙濃度測定チャート紙(黒煙濃度簡易測定用紙)を配布し、黒煙濃度の測定方法を指導している。

主催: 国土交通省
    自動車検査独立行政法人
協賛:(社)日本自動車工業会
    (社)日本自動車整備振興会連合会
    (社)日本バス協会
    (社)全日本トラック協会
    全国ディーゼルポンプ振興会連合会
    (社)日本自動車販売協会連合会




(3) 黒煙濃度簡易測定用チャート紙の作成

 黒煙濃度は目視によりある程度の判断が可能なものであることから、「リンゲルマン煤煙濃度計」を準用して、黒煙濃度を容易に判断できるチャート紙を作成し国土交通省に提案し、平成3年度のディーゼル黒煙クリーン・キャンペーンから採用され幅広く運転者、自動車運送事業者等に配布し、黒煙の低減についての意識の高揚を図っている。



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(4) 排出ガス規制強化

 ディーゼル車の排出ガス規制は、今後更に強化される予定であるが、この規制強化への対応のためには、燃料噴射装置の高性能化及び高度な電子制御化が不可欠であり、自動車メーカーや燃料噴射装置メーカーと共に市場品質の維持管理のため、整備技術の向上に努めている。

(5) 広報活動

 機関紙「DP連」、ポスター、チラシ及びのぼりを作成し、地方運輸局の実施する街頭検査等の際に、自動車使用者に配布し使用過程車の黒煙等の低減に関する自動車使用者の意識の高揚を図っている。

(6) ディーゼル乗用車普及活動

 地球温暖化防止策として、CO2の排出量が少ないディーゼルエンジンが、ヨーロッパでは有効な手段として乗用車の50%以上を占めている。
 日本でもディーゼル乗用車を普及させるべく活動をしている。